ホワイトウォールの誕生秘話について斎藤社長にインタビュー
まずは、斎藤社長の略歴から
実家はパン屋さんだったんです。でも父親がDIY好きで、仕事が終わると毎日のように仕事場から自宅まで、いろんなところをいじってました。
空き家を買って水洗トイレを増設するくらいまで本格的だったんですよ。(笑)
たぶん、その姿をみて育ったのが建築業に進むきっかけだったと思います。
1996年(平成8年)にウィングホームという工務店を創業しました。最初の下請けの仕事で外断熱と出会って衝撃を受け、それ以来20年以上、自社物件は外断熱一筋です。
運命の出会い
そして、2001年にまたまた運命の出会いがありました。
それは『外断熱塗壁工法』Exterior insulation and finishing system (EIFS)という外壁構造で、「外断熱」と「塗り壁」を同時に実現し、しかも「デザイン」が自由なのです。
欧米で人気があり、高級住宅やディズニーなどのテーマパークでは当たり前に使われていることを知りました。
この壁を日本にも普及したい。日本の外壁を変える。
そう決意して、米国最大手のオメガ社と業務提携をし、2004年にオメガジャパンを設立しました。それからは建材輸入会社と工務店という二足のワラジを履くことになったのですが、自社で実際に使って問題ないものを全国に販売するというスタイルは安心してもらっているんじゃないかと思います。
ホワイトウォールの開発にはどんな経緯があったのですか?
ウィングホームは外壁だけでなく内装も塗り壁が標準の工務店だったのですが、2007年に漆喰の持つ素晴らしい性能を知り、内装を全て漆喰に切り替えました。
その後、外壁にも漆喰を使えないかと試したのですが、100%自然素材であるがゆえ、割れ、剥がれは否めませんでした。
そこで栃木の老舗漆喰メーカーとタイアップして外壁専用の漆喰「ホワイトウォール」を開発したんです。
ちょうどそのころから全国的に漆喰ブームがはじまり、一方北国では漆喰の裏側に侵入した水分が凍って爆裂するという凍害が多発するようになりました。
あるFCから依頼され、開発されたばかりのホワイトウォールを北海道で一冬の間、半分雪に潜らせて凍害に対する耐久性を確認しました。
2013年を『漆喰元年』と位置付け、全国販売を開始しました。
次々と開発されているんですね。その原動力はなんなのですか?
特に普通にやってるんですが…(笑)
しいて言えば好奇心と探求心かな。いい家を作りたいという思いだけです。
ちなみに私の外壁事業の目的は『日本に連続断熱を普及して、外壁の性能・デザインを向上して家の進化に寄与する』です。
連続断熱って何ですか?
外断熱と同じことなのですが、最近アメリカでは外断熱(exteriorinsulation)のことを連続断熱(ContinuousInsulation)と呼び替えているそうです。
呼び名を変えることで、充填断熱(=内断熱=間欠断熱)との性能の差をより明確にして、省エネ工法を普及させようとしているんじゃないかと思います。
ちなみに、アメリカの木造住宅は、連続断熱(外断熱)と充填断熱(内断熱)の併用が義務付けられているそうです。
ところで、斎藤社長の趣味は何ですか?
健康オタクですね。自分の状態が会社に表れますから、心身ともに健康であり続けたいと思っています。
だから心のケアと体のケアは怠りませんよ。
といってもフィットネスにいったりするだけですけど。あと、ゴルフも好きです。
でも、一番の趣味は仕事ですね。
とにかく仕事が楽しいです。