邸別1996〜2002 大空間の吹抜け
できることなら、山のてっぺんにマイホームをかまえたい。部屋の中に居ても広々とした空間を味わいたい。そんなお施主様の夢をかなえるため土地探しから始めました。そして、完成。大きな吹抜けのあるリビィングからの眺望はまるで山のてっぺんにいるようです。


【建築DATA】
1階床面積:82.69u(25.0坪)
2階床面積:58.05u(17.6坪)
総床面積:140.74u(42.6坪)
小屋裏収納:32.30u(9.7坪)
お施主様のイメージにあう土地を一年かけて探しました。電気水道の便も考えて最終的に分譲地にたどりつきました。次はそのなかのどの区画にするのか。変形地なので残っていたのでしょう。たった一つだけ真南が見渡せる区画がありました。造成前の図面も調べて盛土でないことを確認。ここしかないということで決めました。でも、後で聞いたところ、お施主様は、最初はホームベース型の変形地で果たしてどんなプランができるのか結構迷っていたようです。今は大正解だったと言っていただいています。
東側からの写真です。南側の窓の上には庇が配置してあるので、夏の日差しは室内に入りにくくなってます冬は日脚が長くなるので、部屋一杯に暖かな光があふれます。夏でもエアコンを使わないそうですが、暑い日中に遊びに行って、玄関ドアを開けると、まるで森の中をぬけて来たようなさわやかな風を感じます。
リビィングです。掃出し窓から南側のウッドデッキに出られます。(今はデッキで犬を飼ってます)奥にみえる畳コーナーは食堂にあるのですが、畳の高さを椅子と同じ40センチにして、ご主人は畳に座り、ご家族は椅子に腰掛けて食事をすることができるように造りました。
リビィングの吹抜けにそびえ立つ20尺8寸角の桧の大黒柱です。文字通り家のど真ん中に位置して、家族を見守っています。正面の3枚の襖の明り採りは、3つ並んで一つの窓になってます。このお宅の建具は全てオリジナルデザインです。全部お見せできないのが残念です。

TOP