邸別1996〜2002 無垢材で造った2世帯住宅
「欅の大黒柱と通し間」、「和の伝統的なバランスと色彩」、「落ち着いて楽器の練習やパソコンができる書斎」、「明るく風通しがいいリビング」など、2世帯同居では家族の人数が多くなる分、要望も多肢にわたってきます。「なぜ家を建てるのか?何が家造りの夢なのか?」といったテーマは、同じ家族の中でも一人一人異なり、それぞれのこだわりを全て大切に受け止め、実現することの大切さ、素晴らしさを学ばせていただきました。


1階床面積:100.53u(30.4坪)
2階床面積:90.06u(27.2坪)
総床面積:190.59u(57.65坪)
小屋裏収納:31.43u(9.5坪)
北側道路ですので、カーブアピール(道行く人から見た印象)を良くするのに苦労しました。外装色は、お施主様がキャドソフトを駆使して選んでくれました。
門を入ると、左に子世帯用の玄関ドア、右に親世帯用の玄関引戸があります。

親世帯用の玄関を入ると、広々した玄関ホールに欅の大黒柱が立っています。
北玄関を明るい印象にするために廊下が南窓まで一直線につながり、さらに右の通し間の南の広縁へつながっていきます。お母さんのアイディアですが、高級感と広さを演出しています。
通し間の南西に位置する床の間です。幅9尺の中に脇床と神棚を組み込んだ贅沢な造りとなっています。しぼり丸太の床柱は、実際に太さの違うものを何本か現場に搬入して、お施主様といっしょに選びました。
右の押入の上方にはビルトインエアコンが組み込まれています。

2階の子世帯のリビングです。上下に分けた2世帯住宅の場合、子世帯が2階を使うことが多いのですが、2階の面積に限りがあります。しかし、3階(小屋裏)を利用することで、子世帯の面積にゆとりをもたせ、空間的な変化を楽しめるようになります。
写真に見える階段を上がると3階(小屋裏)に続きます。
子世帯のリビングの天井を屋根勾配なりに張り上げることで、天井高が高いロフトを造り出しています。このロフトの右に書斎があります。
床はチーク材です。

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