オメガボードが平らでない理由
ベタ張り・ドン付けのボードが引き起こす大問題とは
今回は塗り壁の下地でもあり、外断熱の要(かなめ)となるオメガボードの話です。
断熱ボードにも色々ありますが、日本ではまだまだ平らなボードも多く見受けられます。
その平らなボードが、過去に欧米で大問題を引き起こしてしまったことを、日本では建築関係者でも知らない人が多いでしょう。
問題が起こったしくみを説明すると、次のようになります。
従来の外断熱の問題点
まず、断熱ボードの小口はドン付けだったため、施工上どうしても隙間が生じていました。
そのため、壁内の蒸気圧が上がるとこの隙間から外部へ蒸気が漏れ、ここで冷やされて結露するという現象が起こります。
行き場のない結露はその場に滞留し、水分が排出されず、腐朽菌や食害を発生させてしまったのです。
欠点を克服したオメガ断熱ボード
オメガシステムの断熱ボードは、ボードの四方に相じゃくり加工が施されているため、隙間は完全に塞がれ、施工スピードもアップしました。
また、断熱ボードの裏面にはウェーブ加工が施され、壁内が多湿になったとしても、このウェーブを通じて、蒸気は下方から排出されます。
すきまはありますが、空気は固定されているので、外部からの暑さや寒さから守ります。(あれほどすきまがあるセーターを冬に着ても暖かいのと同じしくみです)
また、万一、雨水が断熱ボード内に侵入したとしても、同じく下方より排出されるため、建物の耐久性を向上させます。
以上のしくみから、建物の内側に水分が残ることを防ぎ、腐食菌などの問題を解決したのです。
このように、すでに海外で起こった問題を日本に持ち込まないようにできるのは、オメガ社との提携があるからこそ。
オメガボードが、日本に安心と快適をもたらす最高の断熱ボードであることを自負しています。